エアコンの引越しでかかる費用は、運賃＋取り外し＋取り付け費用になります。
主に費用がかかるのが設置料金になりますが、まず運賃の相場を配送エリアに合わせて見てみましょう。
（※運送業者と引越し運賃を参考にした目安計算機です。）
| サイズ | 料金 |
|---|---|
| エアコンの室内機 | 4063円 |
| エアコンの室外機 | 5696円 |
| 両方のトータル | 9759円 |
| 配送区間 | 東京都内 |
| 移動距離 | 100km未満 |
- 引越し元
- 引越し元
エアコンは室内機、室外機とともにサイズが大きくないため、運賃は比較的安めです。
もしも、エアコンのみの引越しであれば運送業者にお願いするか、もしくは引越し業者の混載便を利用するのが安上がりとなります。
他にも運搬する荷物がある場合は、引越し業者に1台のトラックで運んでもらった方が安上がりになるケースがあります。
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次に、取り外しと取り付け時（設置時）にかかる相場をチェックして下さい。
大手クロネコヤマトでは、このようになっています。
- 取り外し：8000円
- 取り付け：12000円
- パック料金：27000円
ヤマダ電機の場合は、
- 取り外し：約6000円～9000円（室外機が設置されている場所により異なる）
- 取り付け：約9500円～17000円（冷房能力KW数により異なる）
上記は基本料金となり、追加工事が必要な場合は別途費用がかかります。（またこちらはヤマダ電機でエアコンを購入した場合の料金です。）
アリさんマークの引越し社の場合は、
- 基本料金：約10000円（取り外し、取り付けのみ）
- スーパーパック：約20000円
※キャンペーン価格適用時です。詳しくは見積もりでご確認ください。
また、スーパーパックは配管交換6m、コンセント変更、ガスの補充など特に追加料金が発生しやすい部分を詰め込んだパック料金となります。
アート引越センターの場合は、
- 基本料金：15000円（取り外し、取り付けのみ）
- パック料金：25000円
パックには配管4mやガス補充などが含まれます。
サカイ引越センターの場合は、
- 基本料金10000円
- パック料金30000円～40000円
サカイのエアコンパックは、種類が豊富で現地先の状況を見て色々と変えれるようです。
コミコミだと3万から4万円程度との事です。
これだけの業者だけでも、相場としては、2万円～3万円と各社とも、1万円もの差が出ることが分かります。
引越し業者の場合はオプションサービスとなるので、その費用と運搬費用も合わせた上で一番安い業者を見つけて下さい。
また、エアコンの取り付け時には電気工事士の資格が必要な作業が多い為、引越し業者は提携している電気工事士に委託しています。
この委託会社との契約により、夏場など繁忙期やその時期によって料金が変わる場合がありますので、各社とも見積もりでの確認をお願いします。
引越し業者以外では、空調設備会社や電気工事店で依頼をする事も可能です。
その追加料金は本当に必要なの？費用の相場は？発生するのはどんな時？
取り付けと取り外しのみの基本料金でエアコン移設を依頼した場合には、設置時に追加料金が発生するケースが多くなっております。
まず、1番多いのが冷媒配管の入れ替えです。
追加費用の目安：1m/2000円～3000円
（一般的な設置では4m分12000円の購入が必要です。）
配管は銅で出来ているので、経年劣化でひび割れが起きると、そこからガスが漏れることがあります。
本来の配管の色は、綺麗な10円玉のような色をしてます。ただ、使いすぎて古くなると錆びが出てきて古びた10円玉のように黒ずんで行きます。
しかし、古くなってもひび割れが起きていなければ交換する必要はありませんが、これからの利用時にリスクを減らす為に業者も新調を勧めてきます。
また、施工時に曲げて、また運搬時にも曲げて運ぶため、いざ新居先で延ばしたら管が潰れて使えなくなってしまった、それで新しく交換が必要というケースもあります。
もし、新居先で配管の長さが足りない場合は、付け足しが出来ないので室内機から室外機までの長さ分を新調するしかありません。
付け足しの場合は加工が必要となり、この加工時にクラックが入ってダメになる事もあり、古い銅はカチカチに硬化しているので曲げ直しが難しい点から継ぎ足しよりも新しく入れ変えた方が業者も消費者も安心です。
この配管は、まだ使えるのに交換が必要と言われたり、新調しないとガス漏れ時の保証は出来ないと言われたなどクレームが増えた事から、今の引越し業者のオプションサービスでは配管の交換もパックに入れているところが多くなっております。
コンセント交換について
追加費用の目安
- コンセント交換2000円～3000円程度
- 専用コンセントを増設し専用回路を設ける場合、12000円～25000円程度。10m/12000円、1m超えに付き1000円が目安
（穴あけは木造や石膏ボードだと安く、コンクリート壁だと高くなります。古い家屋は大抵石膏ボードです。またブレーカーまでの距離により費用は上がります。） - ブレーカー交換3000円程度 ブレーカーの電圧を100Vから200V兼用に変える必要がある場合。
コンセント交換が必要なのは、200Vのエアコンを利用する際に、100Vのコンセントだと交換の必要があります。（逆も同様です。コンセントの形状が違うため通常は差し込めませんが、絶対に差し込まないでください。）
また、200Vだとブレーカーまでエアコン用の専用回路を作る必要があるため、その場合の工事費も別途必要です。
エアコンの専用コンセントが無い場合は増設を勧められる場合もあります。
コンセントの交換だけであれば、引越し業者のエアコン移設パックに入っている場合があります。
ガス補充に付いて
ガス補充は通常の移設作業を行っていれば起こる事はありません。
もし、設置後に冷えない、また電気代が異常に高くなった場合は施工時にガスが抜けてしまった事が考えられます。
ガス漏れが起こると、漏れ場所の特定を行ってから補充もしくは全入れ替えとなるため2万円～の出費になります。
確認方法は、エアコンを冷房運転をさせて、室外機側の配管部分に白い霜が付いている場合は、冷媒ガスが漏れている可能性大です。
もし室内が冷えていても室外機内部のコンプレッサーに負荷がかかるため今後故障の原因にもなりえます。
真空引き
真空引きは、室内機と室外機を結ぶ配管内を空気や水分などの湿気が全くない状態にするための作業で、これを行わないと性能が落ちたり、寿命が短くなる事があります。
料金は工賃に含まれるため追加料金は発生しませんが、行わない業者もあるため見積もり時にご確認ください。
また、確認として取り付け時に真空引きを行う際は見せてもらう事もお勧めします。（作業時になったら呼んで下さいとお伝えすれば大丈夫です。）
作業内容としては室外機の方に付いている配管根元に真空ポンプを取り付けて、圧力ゲージを見ながら行います。
時間の目安は真空引きで15分程度、空気漏れの確認に10分程度が必要です。また雨の日や配管が長い場合はそれよりも多く時間がかかります。
