引っ越しの際に新しく冷蔵庫を置く場所に困ってしまう人もいると思いますが、
実は冷蔵庫は正しく据え付けなければ壁の変色や故障、火災の原因になる場合もあります。
そうならないために、冷蔵庫の正しい設置場所や方法を知っておくと便利でしょう。
まずは、冷蔵庫を設置したい場所の床を足で踏んだり、手で叩いたりしてみましょう。
この時に床がキシキシと音がしたり、鳴いたりする場合は他の場所に設置することをおすすめします。
また床材の中には、クッションフロアと呼ばれる柔らかい床材があるのですが、
この部分に冷蔵庫を直接置いてしまうと、数年間で床が凹んでしまったり、冷蔵庫の跡が残ったり、床表面が剥がれる危険性があるので要注意です。
このようなことにならない為に、しっかり堅い板を挟むなどの補強をして床への圧力を減らすことが大事なのです。
2点目として、冷蔵庫からは微量ですが電磁波が発生しているので、なるべく電話、テレビ、インターホンなどの機器から離れた場所に置きましょう。
テレビやその他の家電製品の側に置くことで、映像の乱れや、雑音が入る可能性もあるのです。
3点目に、冷蔵庫の周囲にすき間がなければ、放熱しにくくなる場合があるので冷蔵庫の効率が低下してしまうこともあります。
機種にもよりますが必要なすき間は通常、冷蔵庫の側面0.5~2cm、上部5~30cm以上のすき間が必要になります。
間取りにもよりますが、日の当たる場所は極力避け、日陰で熱気の当たらないような風通しの良い場所が適切です。
もしも冷蔵庫に直射日光が当たったり、風通しが悪い場合だと、冷却力が低下してしまう恐れがあり、電気代が予想以上にかかってしまうケースもあるのです。
最後に、冷蔵庫や洗濯機は主に水気があるところで使用するので、水に濡れた時や製品が劣化してしまった時に漏電することもあります。
冷蔵庫は台所で使用されるケースがほとんどですが、このように水気が多い場所での電化製品にはアースの取り付けが義務付けられています。
最近の最新型の冷蔵庫は、アース線はオプション型式になっていることが多いため、引越し先のコンセントにアース端子が無い場合は新たにつなぐことが出来ないので、その際は工事が必要になります。
一度、設置したら動かせないものなので、事前に上記の点をしっかりと抑えておいて下さい。